RPi1114FDH28L Raspberry Pi 電源制御モジュール
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商品コード: KURAHASHIYA-005
発売日: 2017-05-05
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RPi1114は、LPC1114FDH28を搭載し、Raspberry Piの電源をコントロールするボードです。本製品は、RPi1114FDH Raspberry Pi 電源制御モジュールのピンソケットを足の長いピンソケットに変更した製品です。上にRaspberry Pi用の基板をスタックすることができます。
ジャンパで「ACアダプタからRaspberry Piへ電源を供給するモード:to RPi」と「Raspberry PiのマイクロUSBからRPi1114へ3.3 Vを供給するモード:from RPi」を切り替えることができます。to RPiモードでは、Raspberry Piへの電源供給をコントロールすることができます。RPi1114上のDCジャック(2.1 mm、センタープラス)にACアダプタを接続し、電源スイッチ回路を経て、Raspberry Piへ電源を供給します。
RPi1114上のLPC1114はプログラム書き込み済で、Raspberry PiからI2C経由でコマンドを送ることで、
- 指定時間経過後に電源をoffにする
- 指定時間経過後に電源をonにする
- ボード上のLEDを点灯・消灯・点滅させる
- LPC1114の10 bit ADC、PWM、GPIOに読み書きする
- 一定時間ごとにADCからデータを収集し、まとめてRPiから取得する
などのことができます。
例えばシェルで
sudo i2cset -y 1 0x28 0x11 0x00 0x10 0x36 0x30 0x00 i …60秒後にoff
sudo i2cset -y 1 0x28 0x10 0x00 0x10 0x33 0x30 0x30 0x30 0x00 i …3000秒後にon
sudo i2cset -y 1 0x28 0x20 0x00 0x00 i …led 消灯
sudo poweroff
を実行すれば、RPi1114は、Raspberry Piの電源を30秒後にオフにし、3000秒後にオンにする設定になり、ついでにボード上のLEDを消灯します(ボード上のLEDはデフォルトで1秒間隔で点滅します)。あるいは終了時に
sudo i2cset -y 1 0x28 0x11 0x00 0x10 0x36 0x30 0x00 i …60秒後にoff
を実行するようにしておけば、Raspberry Piでpoweroffなどを実行した後に電源を引き抜く手間が省けます。sw1を押すことで電源のon/offを切り替えることもできます。
アナログポートの読み込み
例:ch #0(dp9)から読み込み
sudo i2cset -y 1 0x28 0x30 0x00 0x00 i
sudo i2cget -y 1 0x28 0x30 w
ADCの読み込みは、インターバルモード指定が可能です。このモードでは、指定秒数ごとにADCを読み込んでメモリに溜めておき(最大3 ch100個分)、I2Cで読み込みの指示を受けた時に、まとめて読み込むことができます。その間Raspberry Piは起動している必要がありません。例えばdp11から5000ミリ秒毎に1回、ADCの値を読み込み、
sudo i2cset -y 1 0x28 0x32 0x02 0x10 0x35 0x30 0x30 0x30 i
数分後にRaspberry Piからまとめて値を読み込むことができます(i2cgetがまとめ読みに対応していないのでサンプル略)。
デジタルポートの読み込み
例:ch #1(dp6)から読み込み
sudo i2cset -y 1 0x28 0x50 0x01 0x00 i
sudo i2cget -y 1 0x28 0x50 w
デジタルポートの書き込み
例:ch #0(dp26)へ書き込み
sudo i2cset -y 1 0x28 0x60 0x00 0x10 0x31 0x00 i
PWM出力
例:ch #0(dp1)へ500 hzの 20%PWM波(約0.64 V相当)を出力
sudo i2cset -y 1 0x28 0x41 0x00 0x10 0x32 0x30 0x30 0x30 0x00 i
sudo i2cset -y 1 0x28 0x40 0x00 0x10 0x32 0x30 0x30 0x00 i
その他のコマンドについては、サポートページをご参照ください。
LPC1114は、mbedその他で容易にプログラム可能です。RPi1114は、lpc21ispを使って、Raspberry Pi上で開発したバイナリプログラム(.bin形式)をアップロードすることができます(アップロードの際には、マイクロUSBからRaspberry Piへ電源を供給する必要があります)。出荷時にインストールされているプログラムは、mbedおよびgithubにて公開していますので、どんどん手直ししてお使いください。
基板上には2.54 mmピッチのフリーエリアを用意し、LPC1114のGPIOをパッドに接続しています。フリーエリアには上下に電源/GNDのラインを1本ずつと、それらとは接続されていない縦方向2本のラインを用意しましたので、ICなどを搭載して電源を引き回したりすることも簡単です(ご使用前にかならず、電圧やパターンをご確認ください)。
※写真はRPi1114FDH Raspberry Pi 電源制御モジュールのものですが、本製品でも同様にお使いいただけます。
応用例
RPi1114は、当初、Raspberry Piによる、屋外自動撮影装置の電源制御モジュールとして開発しました。1時間に1度Raspberry Piを起動して、風景を撮影し、データの送信が終わったら安全にRaspberry Piをシャットダウンしてから電源を切る……という動作を繰り返すものです。Raspberry Piをずっと起動したままだと、大きな太陽電池+蓄電池が必要ですが、sudo poweroffしてもRaspberry Piの電源は落ちてくれないし、市販の単純なタイマーで強制的に電源を切るのも怖いので、Raspberry Piからコマンドで制御できるタイマーとして作りました。
※写真はRPi1114FDH Raspberry Pi 電源制御モジュールのものですが、本製品でも同様にお使いいただけます。
内容物
- RPi1114FDH28L本体
- ジャンパーピン
ご注意
- 本品はRaspberry Pi 2、3に対応しています。A、 Zeroでも動作しますが、ポリスイッチ容量が2.5 Aのため、サポート対象外とします。
- 本キットにはRaspberry Pi、 ACアダプタ、 NoIR Camera V2、ジャンパーワイヤー、ESP-WROOM-02 board4等は付属しません。
資料
倉橋屋さんからの受託販売商品です。
輸送上の問題は当社が責任を負います。技術的なご質問には、当社ではお答えできません。 上記技術資料のページなどをご参照の上、ご自身で解決していただく必要があります。
商品コード: KURAHASHIYA-005