Ogaki Mini Maker Faire 2022に行ってきました
岐阜県大垣市で開催されたOgaki Mini Maker Faire 2022に行ってきました。
2年に1回のペースで開催されているこのイベント、歴史も長く東京、京都に次ぐ規模なので参加者も来場者も多いMaker Faireです。
行き方
大垣駅はJR東海の東海道本線にあって名古屋から新快速で30分くらいで行けるので、今回もJR東海ツアーズのぷらっとこだまを利用して品川から行きました。新幹線といえど各駅に停車するので名古屋までは2時間半くらいです。時間短縮したい方は普通にのぞみでどうぞ。これだと品川-名古屋で1時間半くらいです。
会場のソフトピアジャパンセンターは大垣駅から直線で2kmくらいあって、荷物を持って歩くのはちょっとしんどい距離です。バスもありますがまっすぐ行くわけではないので歩くのとかかる時間は大して変わりません。待ち時間を考えると歩いた方が早いかなという感じです。
今回はどうしようかなと思ったのですが、たまたま泊まったホテルに大垣観光協会が提供しているレンタサイクルのOKBikeというのがあったため、それを利用しました。1日(9時〜19時)で300円でした。今回は天気がよかったので助かりました。
例によって気になった出展者を挙げていきます。
P秘密結社さん
2つの心臓(型モジュール)にお互いで持ち合って、相手の心拍数を感じながら会話が進められる会話支援装置です。話が続かない人のために作ったということですが、介護や遠隔コミュニケーションなどいろいろな分野で使えそうなので開発を続けていってほしいと思いました。
ゆるふわfintech/ゆるふわでんきさん
M5Paperをはじめとして電子ペーパーを活用した展示が目を引きました。電子ペーパーは消費電力が小さく自発光しないから目に優しいなど魅力的なデバイスではあるんですが、なかなか使いどころが難しいデバイスでもあるんですよね。そこをうまく使っているなと思いました。うちにも使っていないM5Paperがあるのでまたひっぱり出してきて使ってみようと思います。
ハギテックさん
自作のペンプロッタを展示されていました。写真でも分かるように非常にコンパクトな作りでした。筐体は光造形タイプの3Dプリンタで出力したとのことです。部品を見せてもらったところサーボの歯車がきれいにはまるような部品などもあり、FDM(フィラメントをにゅるにゅるするタイプ)タイプの3Dプリンタでは難しそうでした。
SPCS | Speciesさん
DIYバイオの作品をいくつか展示されていました。特に興味深かったのは「菌茶」という作品で、キノコなどの菌類でお茶を作ったらどうなるか、という実験的な作品だったと思うのですが違ったらすみません。
菌でお茶ということでポストアポカリプトめし的なアプローチも面白いかなと思いました。
タックマンさん
自作チップマウンタを展示されていました。実際にこれを使って実装した基板も展示されていて、このマウンタが非常に高性能なことが分かります。機構としてめんどうになりそうな部品を用意するところなどは割切って手動にして、部品をつまんで基板に載せるところに特化して性能を出しているのがうまいなと思います。
12/4の夜に開催されたオンラインイベントMakePCBAで金沢大学の秋田先生がこのチップマウンタについて解説されているので、そちらもどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=LG0zI3p8hdc&t=6410s
けしのみ工房さん
名刺より一回りくらい大きなサイズのMIDIシンセサイザーを展示されていました。多機能で画面もついてて(こだわりポイントの一つだそうです)ちゃんとケースにも入っていて、完成したプロダクトだなって感じでした。近いうちに頒布されるそうです。
ミクミンP
家の中にセンサをたくさん置くのにM5ATOMを使っているのうまいなと思いました。BME688を使って匂いの種類を検出する方法も興味深かったです。センサはデータを収集するだけでそれが何の匂いなのかというのはホスト側が判断するんですね。
まとめ
やはりたくさんの参加者がいるイベントは見るところが多くて楽しいですね。知人に「あれはすごい(ヤバい)ぞ」って教えてもらったりも久しぶりでした。来年はまたもう少しオープンに開催されると思うので楽しみです。