スイッチサイエンスDRV8311H搭載3相ブラシレスモータードライバモジュール

テキサス・インスツルメンツ（TI）の高性能ブラシレスモータードライバIC「DRV8311H」を搭載したブラシレスモータードライバモジュールです。動作電圧は3 Vから20 V、ピーク駆動電流は最大5 A。高い出力が求められるモーター制御に最適です。210 mΩの低オン抵抗により、効率的で低発熱なモーター駆動が可能です。制御インターフェースは6x PWM、3x PWMを選択可能。外部抵抗不要の電流センス機能を備えており、効率的なFOCと電流制御をサポートします。またMCUや他の回路用に3.3 V、100 mAのリニアレギュレータが内蔵されています。

SLEWピンを除くすべての制御ピンは2.54 mmピッチで引き出しており、汎用的な基板への実装が容易です。ブラシレスモーターと電源との確実な接続のために大き目のパッドを用意しています。

オープンソースのフィールド指向制御（FOC）ライブラリSimple FOCを使ったサンプルコードもあります！磁気角度センサとあわせてブラシレスモーターのフィールド指向制御に挑戦してみよう！

DRV8311H仕様

• 動作電圧範囲: 3 V～20 V
• ピーク駆動電流: 5 A
• オン抵抗: 210 mΩ (HS + LS)
• 制御インターフェース: 6x PWM、3x PWM
• 低消費電力スリープモード: 1.5 μA（VM = 12 V、TA = 25℃）
• 内蔵機能:
  • 3つのMOSFETハーフブリッジ
  • ゲートドライバ
  • チャージポンプ
  • 電流センスアンプ
  • 外部負荷用リニアレギュレータ
• 保護機能:
  • 電源低電圧ロックアウト（UVLO）
  • チャージポンプ低電圧ロックアウト（CPUV）
  • 過電流保護（OCP）
  • AVDD低電圧ロックアウト（AVDD_UV）
  • 過温度シャットダウン（OTW/OTSD）
  • nFAULTピン: 故障状態を報告
• パッケージ: 0.4 mmピンピッチ、WQFN（3.00 mm × 3.00 mm）

資料

• DRV8311Hデータシート
• サンプルコード
• 回路図
• 基板外形図
  

使い方（3x PWMモード）

3x PWMモードに設定するには、MODEピンをAVDDに接続するかHi-Z（高インピーダンス）にします。このモードでは、INHxピンがハーフブリッジの出力状態を制御し、INLxピンがHi-Z状態を管理します。/SLEEPピンまたINLxピンをコントローラーから制御しない場合はHIGHに固定してください。

使い方（6x PWMモード）

6x PWMモードに設定するには、MODEピンをGNDに接続するか、47 kΩの抵抗を介してGNDに接続します。このモードでは、各ハーフブリッジが低（L）、高（H）、または高インピーダンス（Hi-Z）の3つの出力状態をサポートします。

使い方（電流センス）

Sxピンの出力電圧は以下の式で表されます。

Sx = VREF / 2 ± GCSA × IOUTx

VREFは基準電圧（CSAREFピン）、GCSAは増幅器のゲイン（GAINピンで設定）、IOUTxはローサイドFETに流れる電流です。電流が正の場合は電圧が下降し、負の場合は電圧が上昇します。VREF/2は電流がゼロの場合の基準電圧を表します。

MODE・GAIN・SLEW設定

MODEピンは、PWM制御モードと過電流保護（OCP）レベルを設定します。GAINピンは、電流センスアンプのゲインを設定します。SLEWピンは、モーターへの出力電圧のスルーレートを設定します。またモジュール上にMODE・GAIN・SLEW設定用の1608抵抗のパターンを設けています。

商品コード: SSCI-098779