Take Your Projects to New Heights with SparkFun RTK EVK

アメリカはコロラド州ボルドー（編集注：SparkFun 発祥の地です）で設計製造されたSparkFun RTK EVK (評価キット) は、固定/移動の高精度測位/航行ニーズにピッタリな開発プラットフォームです。接続に関しては、WiFi、Bluetooth、Ethernet 、 LTE セルラと全て取り揃えています。メモリに余裕がある高速プロセッサで実行、L1 + L2 RTK GNSS、必要に応じてLバンド補正付きとオプションすべてをカバーしているのでEVK (評価キット) と本製品は称しています。

その中身は、16 MBフラッシュ、8 MB PSRAM搭載のEspressif 社ESP32-WROVER プロセッサです。GNSS は、u-blox社のデュアルバンド （L1 + L2）ZED-F9P、Lバンド 受信とPointPerfectなどの補正サービスが利用可能な u-blox 社の NEO-D9Sモジュール、そして、グローバルセルラへ接続が可能でフロントパネルにナノSIMを挿入すればどこにでも行けるu-blox 社の LARA-R6001D です。内蔵USBハブからはu-bloxの3モジュール全てに直接アクセスでき、ファームウェア更新にはとても便利です。WIZnet W5500 は、10 / 100 メガビットのEthernet 接続を行い、PoEにも対応します。データストレージはマイクロSDで、ディスプレイは、1.3 インチ 128 x 64の鮮明な白色OLEDです。

RTK EVK には RTK Everywhere ファームウェアがプリインストールされています。このファームウェアでは、EVKをRTK基地局に設定し、補正データをNTRIPキャスタにWiFi/Ethernet経由で送信したり、EVKをRTK移動局に設定し、WiFi/Bluetooth/Ethernetで送られた補正データを使用するなど、様々なことが可能です。ファームウェアはLARA-R6セルラには現在対応していませんが、 LARA-R6 セルラチップ経由でu-blox PointPerfect Localized Distribution トピックからMQTT補正データをストリームするコードサンプルを作成テストしました。このサンプルは、セルラデータコスト削減のため、PointPerfectにサブスクライブし位置に必要なIP補正データのみをどんなに簡単にの受信できるか実証するものです。

RTK EVK には Zero-Touch RTK と呼ばれる機能もあります。デバイスを登録し、Ethernet に接続するか、 ホットスポットまたは他のWiFiネットワークのWiFiクレデンシャル を与え、PointPerfectを有効にすれば、それ以上の設定を行わなくても補正データの受信を開始します。NTRIP クレデンシャルは不要です！補正データは、u-blox社のPointPerfect からEthernetまたはWiFiで得られ、US、EU、Australia、Canada、Brazil、Koreaで利用可能です（ カバレッジマップ）。

最新のRTK Everywhere ファームウェアでは、ローカライズされたディストリビューションとAssistNowに対応します。RTK EVK PointPerfect L-Band+IP（内蔵 NEO-D9S からのLバンド補正データとIPにより配信されるローカライズ補正データ）の無料サブスクリプション1か月が付属します。必要ならサブスクリプションは追加購入できます。お住まいの地域でPointPerfect が利用できない場合、ローカルの基地局やサービスからの補正データをWiFi/Bluetooth/EthernetでNTRIP経由で供給できます。